2011-08-28

少年ジャンプNEXT!2011SUMMER 読了

松井さんと、藍本さんの読み切り目当てで購入&読了!新人さんの読み切りは多少読みにくかったりしてエネルギーが必要ですね。ギャグ漫画に面白いのが結構ありました。

以下、ちょろっとずつ感想。

宇宙少年バルジ / 堀越耕平

少し読みにくかったかな。人・モノの位置関係とか。ブラックホールの辺りとか。

ShraPnel!! / 三浦悟

女の子の肉付きがよかったなぁ、とか。お化けの目が気持ち悪かったなぁ、とか。主人公の「鬼」の設定があまり感じられなかった。

デマエストロZ / 野本秀幸

絵はとても好きです。かわいいんだよ!! \(>ヮ<) ←こんなかんじ。

話は…なんだろう?絵柄はほんわかしてるけど設定とか演出が派手でした。「粗微塵斬」を見た時に頭が「?」でいっぱになったけど、派手だからいっか!と吹っ切れました。(いいのか?)

ジャンプのアンケート的には「野本先生の違う読み切りが読みたい」感じ。

FINAL TAKASHI / 佐野水涼

「え?」って言いすぎてたのが気になってあんまり入り込めなかったです。ゆるい感じのギャグは好きなので違う読み切りが読みたい。今回だと、タカシが宇宙人ヒーローとかの特殊な設定はいらなかった気がします。日常ギャグが読んでみたい。

チャコの脱獄論 / 権平ひつじ

面白いな~と思って読んでいて、でもなぜ脱獄?そんな簡単に脱獄できるとかザルすぎる…とか引っかかる部分もあって。テレビでの演説がこのお話の言いたいところなのでしょうが、50回の脱獄以外での表現方法はなかったかしら。

あと、最後の方の25階事務室のシーンであれっ?って思いました。裁判所でもないところで、しかも警察が一人で勝手に誰かを裁いたりはできないような?いや、この国ではできるのか。

ロック・リーの青春フルパワー忍伝特別編 ナルトVS木ノ葉丸VSロック・リー!! / 平健史

すげぇ…今こういうのあるんだ。公式二次創作的な。絵も「ポ」くてすげぇなぁと。でも気持ち悪かった…w 作者さん女の人かと思って読んでましたが男の人ですか。

Phantom / 堀江隆

謎漫画。テーマとか目的がよくわからなかった。モアイ。

テンカの花嫁 / 山田近鉄

これがとにかく面白かった!本当に新人さんなんですか…?やたら描き慣れてそうなんですが…w 絵はもとい、お話も読みやすくて好きです。

私がよかったなぁ~と思ったのは、主人公とその友情。ファミレスでたむろってる場面とか無理やり集ってる感がなくてよかったです。

ジャンプ本誌での連載が読んでみたいですね。

リコレクトF / おいかわ昇太郎

これも結構謎漫画。どことなく暑苦しい絵柄(失礼)で、漫画自体は読みやすかったけど、お話が謎だった。

烈!!伊達センパイ / 近藤信輔

プロフィールの自画像が好き。

ハイテンションなギャグマンガで、普段こういうのは苦手系なんですね。ついていけないことが多いので。でもやたらハイテンションなのでつられて読みきってしまいましたw 真剣白刃取り辺りまでの前半部分が面白かったです。

袋とじ

開けちゃった…。最後まで全部読んで、読んでないのが袋とじだけになって、なんとなくムズムズするので開けちゃった。袋とじって、開けてる最中すごく虚しいのでいやです。

東京デパート戦争体験記 / 松井優征

きたー!久しぶりの松井先生ッ!カラーの手描きタイトルロゴや、久し振りに見るクリーチャーに感動。お帰りオカエリ!

お客サマ!! お死(ダイ)をお支払い下さいマセ!!

死=die。お客サマの死が代金だと。言葉遊び面白い。

商人さん、かっこいいですよね。表情の豊かさが色っぽい。欲望でギラギラすると瞳のデザインが特殊になるのも、ネウロの時だけじゃないんだって思ってニヤリ。「目の色が変わる」ってやつですね。

ゆずこちゃんへの感情移入や、キャラ達の敵に追われる緊張感等は自然に同調できるし、ラストの余韻もいいですねっ!ってか、ドレス姿のゆずこちゃんの肉付きがよすぎて、既に色っぽいんですがw

週刊でも月刊でもいいから松井先生の連載が読みたいな…。寂しい。

MAG~愛を求めて~ / 住吉崚

絵がかわいい!男の子かわいい!女の子気変わり早っ!w 悪魔の存在意義!?

ドント・ストップ・バス / 黒田いずま (Gカップ優秀作品)

載ってたギャグ漫画の中で一番面白かった。すごい笑いました。でもこれ半ページだし読む人多いかな?多くの人に読んでほしいね。

下のページ数で言う4ページ目2~4コマ目でもうだめ。素直だな!みたいなw 「しまりす」押してくれてありがとうありがとう!

宇宙に捨てればいい / 中嶋和也(Gカップ優秀作品)

「悪いことではない」のレンタルCD4コマがうけた。歌手かわいそうw

保健室の死神 まだまだウワサのハデス先生 / 藍本松

本誌で終わっちゃったらしいですね。賑やかで楽しい漫画だったのに…残念すぎる。。

この読み切りは、本編の5年後らしく、ちょっと大人になったいつものメンバーに会えて。アシタバくんがかっけぇとか、皆に褒められて焦る藤くんかわいいとか、刀哉かっけぇとか、経一くんよかったね!

う~ん。こんなにキャラがいて、自由に動かせる舞台もあって、オイシイのに。とても勿体無い気がするんですが…。なぜ終わったのだ。

ポンコツ~仏田仏道救済記~ / 内藤正吉

うんこマンガ。終始うんこなので笑っちゃいました。ちなみに、私の好きなうんこネタはアラレちゃんレベル。

オカルトさんGO!GO! / 葛西雄治

2番目に面白かったギャグマンガ。口から血出てるのは体質だったのねw

もう一度読み切りか連載で読みたいです。

リンク

2011-08-23

その他、国語の問題に対する鬱憤

長文読解問題(小説)について

小説の長文読解問題には、「その場面での登場人物の気持ちを書き出しなさい」というような問題がよく出ますね。大抵、問題箇所の前後に書いてあるのでそこを抜き出して答えれば正解できます。正解するだけならどうということはないのですが、それが私は大嫌いです!

  • 本当に作者は、登場人物の気持ちを、問題の回答と全く同じとして執筆したのか?
  • 問題作成者は、本当にその登場人物の気持ちがわかるのか?
  • 問題作成者は、問題作成の際に作者に確かめたのか?

というか、そもそも登場人物の気持ちを答えさせる問題なのに、答えが1パターンしかないのはおかしいだろう!回答者(読者)にとって受け取り方は様々だし、人間の気持ちはごちゃごちゃとからみ合っているのだから、回答の際、たった十数文字で書き表せるものなのか?色んな回答があっていいだろう?

それに、一番気に入らないのは、小説の登場人物Aが実在の人物だと考えてみて。問題出題者Bと、BからAの現在の状況を聞かされた回答者(自分)Cがいたとする。CはBから聞いた情報だけで「Aは〇〇と思っていた」と答え、Bは「正解」と言う。これって、すごく乱暴だと思うんだよね。Aの気持ちはAにしかわからないんだもの、Aに聞け、Bは代弁すんなって思う。

だから嫌い。

おしまい。

2011-08-21

読書感想文

読書感想文は、先生(大人たち)が気に入るように書かなければならないという時点で、うんこだと思うのです。

自分たちが気に入った感想文しか褒めないし。

まじうんこ。あんなものやめればいいのに。やるなら、最初っから「先生達大人が気に入るような感想文を書いてきましょう」って言えばいいのに。いやらしいよねっ。

国語の作文関係にアンチすぎて幼稚なイチャモンしかでてこないよっ!恨みがあるんだ!しょうがないんだよ!

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最近、漢字が書けなさ過ぎて漢字練習したい欲がもくもくと。やっぱり、とっさに書けないと恥ずかしいし。。

2011-08-11

Google+ だよ

やっとGoogleプロフィールが復活したので。GooglePlusも使えるようになったよ。

プロフィールの名前がどうのこうのって記事見かけてたから名前の変更を何度かして、それは漢字でチャレンジしてたんだけど、ローマ字にしてみたら、それから一日前後で復活してました。

「54kan」とか、ただのIDとか記号としての名前なのだからフルネームよこせっていうのが無理がある。

2011-08-09

梅雨~夏辺りの写真

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さあ、お盆です。うちにも一人、帰ってくる人がいるので。お迎えしましょうかね。

2011-08-08

星の王子さま / サン=テグジュペリ, 訳 管啓次郎 読了!

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星の王子さま (角川文庫)
サン・テグジュペリ 管 啓次郎
角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-06-23
評価

感想

元々私は星の王子さまのアニメ版を繰り返し見ていました。幼稚園に入る前の頃にビデオを買ってもらっていて、それが大好きだったのです。それで原作の小説もずっと気になっていたんですが、今回やっと読了いたしました。

実際に読んでみると、とてもよかったです。ほんの数時間で読み終わりました。挿絵もかわいらしい。最初から最後まで構成が緻密に練られているんですね。最後の方はぞくぞくしちゃいました。サン=テグジュペリさん、やりよる!

この本は子どもと、子どもの気持ちを忘れてしまった大人が対比されてよく出てきます。でも子どもの気持ちを忘れることが良いとか悪いとかではなくて、ただ「大人はそういうこと」「そういう大人がいる」として描かれているような気がします(もう一度読まないと確信持てませんが)。

王子さまは自分の小さな星に育った薔薇の花とケンカをして旅に出ます。いくつかの星を回り、そこの住人(大人の象徴)と出会い、大人って変だなぁと感想を抱きながら最後に地球にやってきます。そして飛行機が故障して動けないでいる「ぼく」と砂漠で出会います。王子さまは完全な子どもとして描かれ、「ぼく」は子どもの気持ちを忘れていない大人として描かれていたと思います。

王子さまの一人称が「おれ」だったので最初は少し生意気な子どもに思えちゃいましたが、読んでいくと、そうではない。20~21章が好きです。バラ園の薔薇を見かけたシーンとキツネのシーン。王子さまの心にはずっと彼の薔薇の存在があったんですね。それが優しくて、一途でした。薔薇とのお別れのシーンもグッときますよ。薔薇もかわいいしね。

そして最後。もう寂しくて寂しくて仕方がない。でも、王子さまは「ぼく」だけじゃなくて読者の私にも贈り物を残してくれました。

「おまえが夜に星を見上げるとね、その星のひとつにおれが住んでいるせいで、その星のひとつでおれが笑っているせいで、おまえにとってはまるですべての星が笑っているように思えるはずだよ。笑う星たちを手に入れるわけさ!」(P139)

可能性なのかな。夢かもしれない。夜空の星の中に、もし王子さまの星があったら…。そこで王子さまが笑ってると思ったらなんだか幸せな気持ちになるね。それに、自分には同じに見える多くのものが、別の人にはその人だけの大切なものだったりするんだよね。それってワクワクにも繋がると思う。一体誰がどんな想いを持ってる?って。王子さま、素敵な贈り物をありがとう。

今度ぜひ違う翻訳者のバージョンも読んでみたい。

引用

「ある日にはね、おれは太陽が沈むところを四十四回見たよ!」
 そして少しあとで、こうつづけた。
「あのさ……すごくさびしいときって、太陽が沈むところが好きになるよね……」
「四十四回見た日って、そんなにさびしかったの?」
 ちび王子は答えなかった。(P37)

「なんで呑むの?」とちび王子はたずねた。
「忘れるためさ」と大酒呑みが答えた。
「何を忘れるために?」とすでに彼のことがかわいそうになりながら、ちび王子が知りたがった。
「恥ずかしいってことを忘れたいのさ」と大酒呑みはうなだれていった。
「何が恥ずかしい?」と彼を助けてやりたいと思ったちび王子は訊いた。
「呑むのが恥ずかしいのさ!」と大酒飲みはきっぱりといって、じっと黙りこんでしまった。(P68)

リンク

出会い

偶然。奇跡。タイミング。

それだけ。それだけで楽しいし嬉しい。
ラッキーボーイ&ラッキーガールになれちゃう。

必然的に出会いを探すとすぐつまんなくなる。

アンテナは張ったとしても、必然じゃなくて偶然を楽しむ。

西の魔女が死んだ / 梨木香歩 読了



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西の魔女が死んだ (新潮文庫)
梨木 香歩
新潮社 2001-07
評価

感想


中古で100円だったんですよ。印刷も三年前で日焼けもしておらず、綺麗でした。有名な本だからでしょうか。よく表紙とタイトルは目にするけど読んだことはなかったので読んでみました。

童話のようなお話でした。元々児童向けなんでしょうか?おばあちゃんの存在と、おばあちゃんの家の環境や暮らし方が穏やかでやさしくて素敵です。ラベンダーの香りのするシーツで寝てみたいな。
 すすぎ終わると、おばあちゃんとまいはシーツの端と端を持って反対方向にひねって絞った。びっくりするくらい水が出て、それからもう一度広げて畳んでいき、パンパンとたたいてしわを伸ばした。おばあちゃんはそれをふわりとラベンダーの茂みの上に広げた。
「汚れない?」
「さっき、上から水をかけておいたのできれいです。こうすると、シーツにラベンダーの香りがついて、よく眠れます」(P83)

私はおばあちゃんがすきになりました。でも、主人公のまいに馴染めませんでした。中学1年生なので幼さからでしょうが…頭に血が上ると気性が荒くなってしまうというか、思い込みが激しいというか、融通がきかないというか。それでずっと主人公に馴染めなくて、本編の最後から3ページ目(190ページ)からいきなり読みやすくなりました。後日談も読みやすかったです。

梨木さんの他の本だと「裏庭」が有名ですよね。これ…読んだことあったかなかったか、あらすじ読んでもさっぱり思い出せなくて。確かうちにあったのでその内読みましょう。

引用


 まいは、小さいころからおばあちゃんが大好きだった。実際、「おばあちゃん、大好き」と、事あるごとに連発した。パパにもママにもそんなことは照れくさくて言えない。おばあちゃんが外国のひとで、そのことでかえってストレートに感情を表現できるのかもしれなかった。そういうとき、おばあちゃんはいつも微笑んで、
「アイ・ノウ」
知っていますよ、と応えるのだった。(P16)

「ずいぶんゆっくりしてきたのね」
おばあちゃんがママに優しく声をかけた。
「ええ」
と、ママはため息をつきながらテーブルについた。
「まいが棚や机の引き出しを使えるように、置いてあったものを段ボールに詰めてきたんだけど……」
「ひとつひとつ、懐かしかったのね」
「そう。最後にガムテープで止めたとき、私の人生の一部がここに封印されたような気がしたわ」(P36)

「ありがたいことに、生まれつき意志の力が弱くても、少しずつ強くなれますよ。少しずつ、長い時間をかけて、だんだんに強くしていけばね。生まれつき、体力のあまりない人でも、そうやって体力をつけていくようにね。最初は何にも変わらないように思います。そしてだんだんに疑いの心や、怠け心、あきらめ、投げやりな気持ちが出てきます。それに打ち勝って、ただ黙々と続けるのです。そうして、もう永久に何も変らないんじゃないかと思われるころ、ようやく、以前の自分とは違う自分を発見するような出来事が起こるでしょう。そしてまた、地味な努力を続ける、退屈な日々の連続で、また、ある日突然、今までの自分とは更に違う自分を見ることになる、それの繰り返しです」(P73)

リンク



考察されてる方がいらっしゃったのでリンクします。

2011-08-07

バカな!





角川文庫のサマーキャンペーン2011。グッズ狙いで数冊買ってたんですが、それとは別に、1冊買うと1つストラップが貰えます。種類は6種類のハッケンくん(犬)と、白クマと、ペンギンと、シークレットの全9種類。

それなのに、写真のような有様…。なんという確立?!私はハッケンくんが欲しかったよ。

2011-08-02

神様のカルテ / 夏川草介 読了

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神様のカルテ (小学館文庫)
夏川 草介
小学館 2011-06-07
評価

感想

本屋さんで並んでるのが気になってて、文庫本を見かけたので読んでみました。非常に読みやすかったし、面白かったです。お医者さんのお話なので、読む前は「さぁ感動しろ~泣け~」っていうゴリ押しストーリーだったらどうしようかと思いましたがそんなこともなく。静かで穏やかで暖かいお話でした。

主人公のイチ先生こと、栗原一止(いちと)の口調がまず面白い。

 ちなみに、私の話しぶりがいささか古風であることはご容赦願いたい。これは敬愛する漱石先生の影響である。学童期から『草枕』を愛読し、全文ことごとく暗誦するほど反読していると、こういうことになる。瑣末な問題のはずだが、世の人々はこの一事をもって私のことを変人と笑うのだから嘆かわしい。このような場合は、彼らの不寛容をこそ笑い飛ばせばよいのだ。(P11)

このオモシロ口調で他の登場人物達とも会話をしてて、それが楽しくてしょうがなかったw 私が草枕を読みたくなったのはイチ先生の影響です。

この本でイチ先生は悩みます。大学病院からのお誘いに乗り最先端の医療を学ぶか、このまま地方の病院に務めるか。最先端を学ぶことも一つですし、そういう風に、どんどん先に進んでいくことをよしとする風潮などはなんとな~く世の中色々なところにあって。でもそこで流されず、自分の意思でそこに留まることができるイチ先生がかっこいいなぁと思ったし、見習いたくも思いました。

イチ先生のアパートと奥さん含むそこの住人達は、このお話全体からすると少し浮いていて、大分ファンタジーだと感じました。違和感が残った。うーん、なんなんでしょう。必要な要素、だったかな…?かといってない方がよかったとも言い切れなくて。わからん、保留!2巻を読んだら印象変わるかもしれない。

そして今回もまた、酒がうまそうである。

引用

「一に止まると書いて、正しいという意味だなんて、この年になるまで知りませんでした。でもなんだかわかるような気がします。人は生きていると、前へ前へという気持ちばかり急いて、どんどん大切なものを置き去りにしていくものでしょう。本当に正しいことというのは、一番初めの場所にあるのかもしれませんね」(P200)

 助かる可能性があるなら、家族の意思など関係なく最初から医者は全力で治療する。問題となるのは、助からぬ人、つまりは寝たきりの高齢者や癌末期患者に行う医療である。
 現代の驚異的な技術を用いて全ての医療を行えば、止まりかけた心臓も一時的には動くであろう、呼吸が止まっていても酸素を投与できるであろう。しかしそれでどうするのか? 心臓マッサージで肋骨は全部折れ、人工呼吸の機械で無理やり酸素を送り込み、数々のチューブにつないで、回復する見込みのない人に、大量の薬剤を投与する。
 これらの行為の結果、心臓が動いている期間が数日のびることはあるかもしれない。
 だが、それが本当に“生きる”ということなのか?(P212)

 当たり前のように、ずっと以前から結論はそこにあったのだ。
 迷うたときにこそ立ち止まり、足元に槌をふるえばよい。さすれば、自然そこから大切なものどもが顔を出す。
 そんなわかりきったことを人が忘れてしまったのは、いつのころからであろうか。
 足もとの宝に気づきもせず遠く遠くを眺めやり、前へ前へとすすむことだけが正しいことだと吹聴されるような世の中に、いつのまになったのであろう。
 そうではあるまい。
 惑い苦悩した時にこそ、立ち止まらねばならぬ。(P245)

リンク

.txt を携帯で読む!

前回のPOST の流れで、青空文庫のサイトを見ていたらやっぱり読みたくなってくる。うん。

電子書籍リーダーもスマートフォンも持ってないけど、自分の使ってる携帯(docomo N-06A)にはマンガ・ブックリーダーという機能がある。

説明書曰く、マンガ・ブックリーダーで読めるのは「XMDF形式(拡張子zbf)、TEXT形式(拡張子zbk)」の2つ。結果から言えば前者は諦めた。そして「TEXT形式(拡張子zbk)」を調べていると、どうもテキストファイルの拡張子を .txt から .zbk に変更するだけみたい。

ここまではカンタンですね。後はこのファイルを携帯で読むだけです。

本当はmicroSDに保存して読みたかったけどできなかったので諦めて、ネットにアップしてみたら無事読めました!やったぁ!

http://www.flickr.com/photos/54kan/5997993846/

一つ試してないのは、直接本体にファイルを保存する方法です。PCと携帯を直接繋ぐコード持ってないので、あとで家族に借りてやってみます。

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テストに使ったファイル置いておいてみます。青空文庫から、山月記です。

ファイル名に日本語を使ったものはアップロード自体できませんでした;

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どうでもいいんですが文庫本の山月記の表紙が気になって気になって。。ここまでやったはいいものの、文庫本買っちゃいそうw かっこいいもん、表紙の人。

李陵・山月記 弟子・名人伝 (角川文庫)
李陵・山月記 弟子・名人伝 (角川文庫)

2011-08-01

著作権が作者の死後50年で切れることの私の予想

前回のPOSTの後、青空文庫というサイトを見に行ったら、どうも著作権は作者の死後50年で切れるらしい。

(保護期間の原則)

第五十一条 著作権の存続期間は、著作物の創作の時に始まる。

2 著作権は、この節に別段の定めがある場合を除き、著作者の死後(共同著作物にあつては、最終に死亡した著作者の死後。次条第一項において同じ。)五十年を経過するまでの間、存続する。
http://www.cric.or.jp/db/article/a1.html#051

私が「死」「死後50年」から連想したのは、仏さまが50年で神様になること。

あ、そうそう!今日教えてもらったんだけどね、仏さま(死んだ人)って50年したら神様になるんだって!!
http://twitter.com/54kan/status/27734579959828480

青空文庫のサイト見てて、著作権が作者の死後50年で切れるのって、死んだ人(仏さま)が50年で神様になるのと関係あるのかなhttp://twitter.com/54kan/status/97271159971786752

50年で~っていう話は、ちゃんとしたページ見つけられなかったんですがここに解説がありました。

著作権者も神様になったら(上のリンクを読むと厳密には神様にならないらしいですが)色々多めに見てくれて、それが著作権の消滅に関係してくるのかなって予想しました。仏教の考えが法律に関係してきていいのかとは思いましたが。。

そして調べてみたら全然見当違いでした!

著作者の死後50年まで著作権を保護する趣旨は、著作者本人およびその子孫2代までを保護するためであるとされている。(著作権の保護期間 - Wikipedia

おしまい!!