海は涸いていた (新潮文庫)
白川さんの本は初めて読みます。
淡々と物語が綴られていくのがいいですね。
最後の数ページでどんどん盛り上がってどきどきしてしまう。
主人公の伊勢に、もっと幸せを掴んで欲しかったなぁ…と思って切ない。
夢を叶えて欲しかった。それが辛い。
主人公はいいヤツだし、周りの人間も各々が伊勢を慕っていて、誰も悪くはなくて、でも途中で歯車がちょっとズレてしまって。
なるべくしてなった、みたいにあのエンディングが待っていて。
伊勢だけが独りで色々背負ってしまったような。
同じ作者の別の小説も読んでみたいですね。
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